牛津かまぼこのものづくりCRAFTSMANSHIP

佐賀県の「真ん中」から食卓の「真ん中」へ。

玄界灘と有明海という2つの海に面する佐賀県。 そのほぼ「真ん中」に位置する牛津町。 古くは長崎街道牛津宿という交通の要衝だったこの土地で、 昭和9年、牛津蒲鉾の歴史は始まります。 臼を買い、市場で魚を選び、夫婦2人で始まった蒲鉾づくり。 その味わいは長いあいだ地元の人々に愛されてきました。 そして、これまで80年以上続く歴史において 全国蒲鉾品評会で最優秀賞(農林水産大臣賞)を授賞するなど 豊かな風味は地元にとどまらず高い評価を得ています。 佐賀の「真ん中」で生まれ、日本で評価される逸品を あなたの食卓の「真ん中」へお届けします。

技と知恵が光る 牛津蒲鉾の歴史

佐賀県小城市で創業80年の歴史を紡いできた練り物屋「牛津蒲鉾」。厳選した素材と技が生み出した品々は、長年多くのお客様に愛されてきました。「安心・安全、そして美味しい」にこだわり、歩んできた歴史をご紹介します。

技を活かした初代

牛津蒲鉾は、初代・中尾辰次が昭和9年9月9日に石臼などの機材を購入して練り屋を始めたのが原点となっています。 持ち前の器用さと蒲鉾屋で修行した技術を活かし、佐賀県の真ん中、小城市牛津町の旧長崎街道で事業を始めました。当時は魚をさばき、それを石臼ですり身にしていたため、県内外の魚市場へと足を運び、新鮮な魚を調達していました。 初代は石臼ですり身と材料を混ぜ合わせる技術に優れ、とりわけ卵を混ぜ合わせた「あべ川」は絶品。当時、蒲鉾は高級品でしたが味の良さも評判となり、温泉旅館や仕出し屋、魚屋などにも客層を広げていきました。
牛津蒲鉾の草創期を支えた石臼

発明の2代目

初代と共に技を磨いた2代目・中尾健治は、20歳の頃に人気商品「ミンチコロッケ」を生み出します。すり身に衣をつけて揚げるという、他にはない画期的な新商品は今も人気のロングセラー商品で考案した2代目はその元祖と言えます。 昭和47年の社長就任を機に法人化し、昭和50年代からは機械化の波に乗り、工場を広げ事業を拡大していきました。 その一方で昭和50年の全国蒲鉾品評会に出品した、蒲鉾で絵画を再現した作品は卓越した技が評価され、最高技術賞に輝きます。受賞者がほとんどいない、貴重な賞でその技術の高さがわかります。 そんな高度な技を持つ、初代と2代目が作る色彩豊かな「細工蒲鉾」は結婚式やお祝いの席で大変喜ばれました。
洗練された技で作り上げた「細工蒲鉾」

こだわりを極める3代目

「安心・安全、そして美味しい」をモットーに蒲鉾作りに専念してきた初代と2代目。その姿を見て育った3代目・中尾光宏は、これまでの蓄積された経験を元に、さらに美味しい蒲鉾を作るために世界の海を渡り歩き、最高の食材を追い求めてきました。 平成23年に社長に就任後、3代に渡って受け継がれた技と味が光る「あべ川」で第65回全国蒲鉾品評会に挑み、最高賞の農林水産大臣賞を受賞。 昔ながらの味わいを大切にしつつ、美味しさに磨きをかけるとともに、新たな商品開発にも挑んでいます。
牛津蒲鉾スタッフ一同

ほんもの味をお楽しみください